2010年10月13日

今さえよければ

フジタの社員の方が全員、解放されました。社員の方々がとられた行動が実際にはどうだったのかはともかくとして、中国は「違法な行為を行った」として全員に始末書?のような書面の提出と、最後まだ解放されなかった方には保釈金?として日本円で60万円の支払いを求め、支払ったとか。法に従い、粛々と対応すれば当然、こうなるのでしょう。

日本では「日本の領海である。領土問題など存在しない。」と主張しているにも関わらず、船長にはなんら求めず、一地方検察の発言に責任を持たせて「検察判断」で「処分保留」で様子を見る、という今の日本の「政治の姿勢」とはある意味、対照的です。これで中国もお互いの国のことを考えて、「政治判断」で「処分保留で何も求めず釈放」となれば管首相も喜んだでしょうが・・・


今さえよければよく日本は「平和ボケしている」と言われますが、平和ボケできるということは幸せなことです。しかし、世界では多くの国、地域で戦争の危機や紛争の危険性があり、それはこの日本においても同じであり、その理由は時には「資源」という、重要ですが、人の命のやりとりをするには疑問を感じるものであったりもします。

人は人とさまつなことで争いもします。国と国でもしかり、です。しかし、言うべきことは言う、という姿勢がなく、明確なメッセージも出さず「分かってくれる」と思うのは世界では通用しませんし、公的な記録には一切残らず、時間が経てば、「問題はなかった」としか残せません。

今回のことは、今からでもきちんと言う事はいう、取るべき手段は取る、といった姿勢を打ち出さねば、今だけでなく、将来に禍根を残すことになりかねません。「今さえよければ、今さえ乗り切れば、とりあえず今は」の繰り返しが、現状を生み出している、生み出してきた、私はそう考えます。

写真は孔健氏の「なぜ中国人は日本人にケンカを売るのか」。日本在住20数年になる著者のシニカル?な内容に合点がいくのは・・・おかげさまで体調は一日で復活しました!!



Posted by atukikokoro at 06:53│Comments(0)
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