2008年03月23日
「田辺」-2008年3月15日(土)-2
田辺でこんな話しを聞きました。今まで「田辺」は「地産地消」ができていた・・・
北には「みなべ」があり、ここは「梅干」を筆頭に「外貨」を稼ぐまち・・・
南には「白浜」があり、ここは「観光」で「外貨」を稼ぐまち・・・
「みなべ」には「田辺」のような「飲食、夜のまち」が形成されていない・・・
「白浜」は観光地なので「白浜価格」があり、地元の人は「田辺」に飲みに来る・・・
「田辺」は大きな産業、企業はありませんが、この二つの「外貨」を稼ぐことができる地域を南北に持ち、且つ、両方のまちにそれぞれ「田辺で」と思う要素がある為に多くの方々が田辺に来るそうです。その結果、田辺では多くの飲食店が混在し、深夜4時半、5時までも開いている店が何軒も存在しています。
しかも料金は当然ながら白浜よりも安く、和歌山市と比べましても半額に近い店が多数あるように思います。
しかし、「高速道路」が田辺までできたことにより、いわゆる「ストロー現象」で今までであれば「地元」で買い物をして方々も気軽に「和歌山市の近鉄」や「泉南のイオン」に高速で買い物や遊びに行くようになったそうです・・・
今までは「みなべ」「田辺」「白浜」で住み分けができ、うまく回っていたこの環境も、高速道路一つで崩れようとしています。当然、高速道路は必要なものだと思います。しかし、現状は大きく環境を変えようとしています。
「できるだけ地元の小売店で」と地元の方々も考えているようですが、各種チェーン店の攻勢?もあり、予断を許さない状況のようです。
「高速道路」ができてきたことにより、一大観光地である「白浜」へ遊びに行きやすくなりました。しかし、高速ができる度に国道沿いの店は高速で「通過」され、観光客を中心とした客足は激減しているものと思われます。
「高速道路」は災害に備えて必要なインフラでもありますが、「白浜」のような観光地以外では「生活の為の道路」が「死活問題」につながりつつあるように思います。一番の対抗策はそのまちの魅力を増し、高速道路で外から客を各地域に呼び込むことですが・・・
「田辺」は食べるものもおいしく、安く、にぎやかさを持ち、白浜にも近い、私も大好きなまちです。何か打開策を考えて欲しいものです。
「ストロー現象」は和歌山市にも関係することです。人口はまわりのまちに流れ、買い物や遊びも岸和田や泉南地域に流れています。和歌山市には近年、「北インターチェンジ」ができます。「第二阪和国道」も見えてきました。和歌山市も田辺の現状から何かヒントを得なければなりません。
Posted by atukikokoro at 02:59│Comments(0)
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