2010年11月11日

様々な福祉の現場で・・・こころ、ひびきあうフェスティバル~



紀伊コスモス支援学校で就職に関する各種取り組みと、関係者への説明会が行われ参加してきました。参加者は議会の関係者では私一人でしたが、県庁の担当者、ハローワークの担当者、就職をサポートする団体の方々、受け入れを検討されている方々等々が集まり、まずは施設の取り組みを見て回りました。

施設内では牛乳パックを使った製品作りや、作陶、木工用品、年賀状の作製、パンの製造まで、幅広くそれぞれの能力に合わせて様々な取り組みが行われていました。自前の畑もあり、そこでも利用者が畑作業に精を出していました。



途中、基調講演では実際に障がいを持った学生を職場で受け入れている企業の社長が登壇し、これから受け入れを考えている関係者の方々に熱くその意義と素晴らしさを語られました。



一番心に残りましたのは、「その子が来てくれたおかげで、うちの職場は皆が同じ気持ちで仕事を行う「和」という環境が生まれた。これがなにものよりも代えがたい」、との言葉でした。この言葉は書籍「日本で一番大切にしたい会社」にも出ていた言葉だと思います。

少し話がそれますが今年のプロ野球でも「和」を持って一年間戦い抜き、「誰を誉めればいいのか分からない」と言われた今年の日本シリーズを戦い抜いたロッテもこの「和」の精神で球史にその名を刻みました。

当日はいよいよ間近に迫りましたパンの販売に向け「喫茶」が仮オープン。焼きたてのパンとジュースを頂きました。焼きたてと心のこもったパンは絶品、でした。これは機械も新しいものに代わったこともさることながら、近くのパン屋さんも直に指導に来てくれていることが大きいようで、多くの方々に支えられ、今、新しい取り組みが始まろうとしています。




子どもの虐待に関するシンポジウムが行われ参加してきました。基調講演は「子育てにおけるしつけと虐待」。パネルディスカッションでは関係者がそれぞれの立場から様々な意見を。なかなか簡単に通報はしにくいかもしれませんが、虐待の可能性が感じられる時には迷わず、関係窓口に知らせて欲しい、との専門家の意見等がありました。




ビッグ愛で「こころ、ひびきあうフェスティバル」が行われました。障がいを持った仲間のメンバーが「文化祭」として出し物を披露した他、「地域生活支援シンポジウム」が開かれました。

私が障がい者福祉に関わりを持ったのは1994年に半年間、ボランティアしたのがきっかけです。その時からの仲間や同級生が文化祭に出演するとの連絡があり、少し早めに伺い、文化祭から「熱演」を見守りました。



歌や手話、よさこい踊り等が披露され、あっという間に時間がきました。私の知人、友人も一生懸命、歌に踊りに汗をかいていました。特に「よさこい」は衣装も一新。私は踊り関係がからっきしですので余計にその熱気と一体感に「すごい」と感じざるを得ませんでした。

シンポジウムでは障がいを持った方々、身内の方、行政関係者、施設の関係者等が登壇し、意見交換が行われました。障がいを持った本人がお母さんに「生んでくれてありがとう」の発言に、お母さんの想いが・・・伝わってきました。



今回、この企画をされた施設が、私がボランティアをしていたところで、私の障がい者福祉の原点であり出発点です。皆、同じように年をとっていく中、身内の方々が安心できる体制と、環境の改善が私の目指すところです。


市内の介護老人保健施設の「ハロウイーン」にお邪魔してきました。職員がそれぞれ思い思いの衣装に身を包み、食事はバイキング方式で「天ぷら」からデザートの「ケーキ」まで、様々な食事が所狭しと並び、飲み物もこの日は「ビール」から「熱燗」まで準備!!



入所されている方々は好きなものを好きなだけ、いつもと違うコスチュームに身を包んだ職員の方々に注文していました。楽しそうなのは入所されている方々だけでなく、職員の方々の笑顔も印象的でした。

多くは休み返上で手伝っているそうですが・・・この老健では職員の離職率は極めて低く、開設以来の方々が一生懸命がんばっています。私も施設で勤めていた頃は「映画上映」等々、いろいろと関係者の方々と取り組みをしてきましたが・・・すごく魅力と希望を感じた一日でした。


現在、介護関係者の方々を訪問している他、介護に関する相談も多々受けています。制度が複雑なこともありますが、やはり最初はどうすればいいのか、不安がつきものです。少しでも不安が解消され、各種サービスを併用して地域や施設で生活が送れるようにサポートできればと思います。
  


Posted by atukikokoro at 12:56Comments(0)