2010年10月10日

日本ではありえない!?

「中国内陸地域セミナー」の続きです。

①中小企業が進出する際のサポート体制について
②中小企業が進出した際のインセンティブについて
③環境面で特に省エネが厳しく問われる状況下、現場は?

①に関して、「サポート体制」は内外ともに無い、とのことでした。JETROも現在は沿岸地域にしかないのが現状で、今後、内陸部にも必要になってくるかもしれません。

関係行政、企業とのサポート体制の構築こそ、まさに私が済南市で取り組みをしようとしているもので、中小企業でも円滑に進出、運営するには必要不可欠と考えています。

②「インセンティブ」はある、とのことでした。しかし、国が決めているインセンティブ以上のものはできないそうなのですが、実際には各地域において独自のインセンティブがいろいろあるそうです。

ただ、国の制度以上のインセンティブは違法?になるので注意が必要、とのことでした。実際、インセンティブで使用できるようになった農地を潰して工場を建てた後で違法と分かり、完成した工場が稼働できない状態になった例もあるとか・・・

そういう意味では地方行政の全てを鵜呑みにするのは危険であり、国の制度もきちんと把握しておく必要があります。日本では考えにくいことですが・・・

③環境面の件ですが、今までは「省エネ」と言われていても「罰金」を払ってでもその方が経済効率がいいのでほとんど放置されてきたそうです。

しかし、「五カ年計画の最終年」ということもあり、中央政府の本格的な取り組みが始まり、地方行政も必死、とのことです。

達成できなかった地方行政には厳しい対応がなされる、ということが分かってから、極端なところでは時間を決めて定期的に「送電を停止する」、というところもあり、強制的に「省エネ」に取り組むところもあるそうです・・・

日本では考えられない、ありえないリスクを含めて、今後の中国との関係をしっかりと考えて・・・いかねばなりません。
  


Posted by atukikokoro at 00:17Comments(0)